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そうですね

今日は資格の勉強をするために、
大学院の入っている建物のラウンジで自習をしていた。

基本的に院生は各自の研究室にこもっているし、
学部生はこの建物の存在を知っている人が少ないため、
このラウンジに人が来ることは非常に稀なのである。

ラウンジ自体は決して広いわけではなく、
テーブルが2つあり、その周りにイスがいくつか配備されているだけで、
かなりこじんまりした空間になっている。

人がほとんど来ない快適な空間なので、
私はこのラウンジで勉強をしたり本を読んだりすることが、たまらなく好きだ。




冒頭に戻るが、私はこのような平和な環境の下で、資格の教材と格闘をしていた。
そんな時、スーツ姿の男性2名が、私がついているのとは別のテーブルに陣取った。
2人の内の1人は40歳前後で、もう1人は20代後半から30代前半に見える。

2人はビジネスライクな口調で話を始めた。

どうやら、40前後の男は教授か准教授らしく、
若い研究者が教授になるための道筋を説いているらしい。

マーケティングの分野をいかにして論文にまとめ、周りの学者から認めてもらうか。
マーケティングの中でもどんな内容が大学側の人間に受けるのか。
40前後の男は、そんなことを若い研究者に丁寧に、かつ熱く説明していた。

しかし、若い研究者は
「あ・・・はい、そうですね。あー・・・はい、そうです!」
のような感じでわかっているんだか、わかっていないんだかの曖昧な返事をしている。

これは、良くあるコミュ症の典型的な例だ。
相槌が同じようなものばかりだし、わかっていないのにわかったようなフリをする。
そもそも、「そうですね」を言うタイミングがからっきしおかしい。
40男が「大学がどんな教授を求めているかというと・・・」と言い始めると、
若い研究者は、まだ肝心な部分に踏み込んでいないのにも関わらず
「そうですね!」とやたら大きな声で相槌を入れる。

40男が内容を言い終わり、「わかりましたか?」と言うと
若い研究者は間髪入れずに「わかりました!」と元気良く返すが、
40男が「じゃあ、今理解した内容を私に説明してみてくれませんか?」というと
若い研究者はしどろもどろな返事をするか、
私のようなマーケティングを専門としていない学部生ですら
それは違うだろうと言ってしまいたくなるくらい的外れな答えを返す。

40男も最初は丁寧語で話していたのだが、
段々としびれを切らしたようで、
ついに教師が出来の悪い生徒を諭すかのような口調に変わっていた。


私はこの様子を、資格の勉強そっちのけで目撃していたわけだが、
若い研究者はこの状況をどのような解決したら良かったのだろうか。

答えは1択である。
それは、「しっかり対話をする」ことを心がけることである。

まず、相手の話を真剣に聞いていれば、相槌を変なところで入れずに済む。
相槌は、相手の話が澱んだときのみで良くなる。

相槌には相手の話を促す効果があるので、
言葉順調に出ているときは打たなくても良いのである。
相槌の絶妙なタイミングというものは、相手の話をしっかり聞くことにより生まれるものである。

そして、対話する意識をきちんと持っていれば、
相手の話が切れた際に、きちんと理解していたということを示すために、
相手の話を復唱、もしくは自身の理解した内容をそのまま口にしてみることも自然とできるはずだ。
言葉が被ってしまっても良いので、相手が伝えてきた内容をしっかりと返すことで、
相手は理解されたという安心を得ることができる。

相槌のタイミングと、理解を示す返答を行うだけで、対話は成立するのである。
これは、多くの場合に使用することができる手法だが、
2つだけ使用してはいけないシーンがある。

そのうちの1つは、単純な指示が出され、それが自身の状況判断で対処可能な場合だ。
卑近過ぎる例だが、「このゴミをそのゴミ箱に捨てておいてくれ」と言われたら、
こんな些細なことは復唱したりしなくても良い。

さすがに上の例は簡単すぎるケースだが、もう少し難易度が上がったとしても、
判断をこっち任せにされるものであれば、復唱する必要はない。
どうしてもわからない場合だけ、理解を示す行動をしよう。

2つ目は、相手が超合理的な人間である場合。
私がベンチャー企業のアルバイトをしていたときの話なのだが、
私のボスは超合理的な人間で、
「イエス・ノーの質問はどちらかの言葉で返事をしろ」というタイプの人間であった。

この場合は、「わかりましたか?」と聞かれても、具体的な言葉で復唱する必要はない。
完全にわかる場合はわかりました、少しでもわからない場合はわかりません、で良いのだ。
わからないと言えば、最初から丁寧に説明をしてくれるか、
わかるところまでの説明を求められるかのどちらかなので、それは相手の言葉に任せれば良い。


若い研究者の相槌や返事については、
私も重々反省するべき要素が多かったので非常に良い勉強になった。

私自身も、
「しっかりと対話をする」
ということを心がけて社会に出る準備をしたい。

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