舞台の大きさに合わせる

朝の短い時間に思いついたことをさくっと
珍しく芝居のお話、演技の見せ方について。


テレビで役者さんがお話をされているのを聞いて突然思い出したのだが、
等身大の演技と過剰な演技は舞台の規模によって使い分けをする必要があり、
もしかするとこれは演技を心掛ける上で最も大切なことなのかもしれない。

ある友人の役者さんが大きな舞台で居酒屋の元気な女主人を演じることになった。
彼女の演技は稽古場では申し分のない輝きを見せていたが、
いざ舞台に立ってみるとその魅力が今一つ伝わってこなかった。

そのときとは別の大きな舞台で彼女は品のある婦人役を演じていたがそのときはとてもはまっていた。
彼女以外の人間はこの役をこなせないのではないかというほどはまり役だった。

彼女の元々の性格はどちらかというと元気娘というイメージで、物静かなタイプではない。
そんな彼女が自分のイメージと真逆のキャラクターを大きな舞台で演じるととても映える。
しかし大きな舞台で等身大の役を演じると面白味に欠ける。
小さな舞台での彼女のお転婆な演技を見たことがあるのだが、それは素晴らしかった。


つまり舞台の上では誰がやるかではなく、何をどうやるかが重要になる。
等身大ばかりが良いのではない。
舞台の規模に合わせて演技を大きくしたり小さくしたりする必要がある。

等身大の役を大きく演じるというのは案外難しいのかもしれない。

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