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あついうみに行ってきた

検索対策で "あついうみ" という表記で書く。
知人の何人かには今回の旅のことを話しちゃったからねw




先日11月3日の文化の日に、静岡県でも有数の観光名所であるあついうみまで自転車で行って来いをしてきた。正直かなり不安な部分はあった。今まで漕いだことのない道だし、神奈川どころか静岡までなんて到底想像の及ばない場所だしで。

きっかけは紀行文を読んでいたらあついうみについて書かれていたから。その本の中では
箱根とは違い昔の匂いを引き継いだまま少しずつ寂れている街
という紹介がされていた。

この本が書かれたのが15年近く前で、私が前回あついうみを訪れたのが7年前の夏。その本が世に出た時点では寂れていたようだが、その8年後の夏の私が訪れた際にはそれなりに賑わっていた
そうは言っても中心地から離れていくとどんどんその寂れ具合が目立ったりもしてきたが。

そんなあついうみの今はどうなっているのかを知りたくなった。さらに万歩計のカウントは自転車を漕げばある程度は稼げるし、遠出するには丁度良い機会だと思い今回の旅を決行することにした。

ネットで調べてみると自転車であついうみを目指す人がちらほら見られたのできっと私にもできるという自信がついた。距離的に言えば以前訪れた牛久大仏に行くのとそんなに変わらないしね。

ちなみに行く前にこちらのサイト様を拝見させて頂いた。

東京~あついうみ(自主規制)間自転車往復220km【往路】
http://u-travel.hateblo.jp/entry/2015/10/11/000000

東京~あついうみ(自主規制)間自転車往復220km【復路】
http://u-travel.hateblo.jp/entry/2015/10/18/000000

進んだ道もかけた時間も異なるので全て踏襲したというわけではないのだけど非常に良くまとめられていて、こちらの方の意気込みにとても良い刺激を受けた
余談になるが、こちらの方は東京湾一周というのも決行されているようで私もやってみたくなった。今度実行してみようかな。

というわけで今回の旅の模様を書いていこうと思うのだが、まずは概要をざっくりと

・自転車であついうみまで行く
・1日で往復することが目標だけど無理はしない
・途中で宿泊するのもよし
・自転車だけ置いて電車で帰って来て翌日に仕切り直すのもよし
・何かあったらすぐにリタイアする

無茶を全力で避ける作戦を掲げてみた。この旅程自体が無茶といえば身も蓋もないのだけどw

結論から言うと4時半出発24時前帰宅ができたので旅としては大いに成功したと言える。

まずは4時半に自宅を出発する。辺りはまだ暗いがその内明るくなってくるはずなので気にせずに進む。目指すは町田近辺。あの辺りまで進めば線路沿いに南下して途中で線路を無視して南下することで海に出られるので、第一目的地を町田に設定した。





それにしても町田行きはとても不便であった。あの辺りは小高い丘で囲まれているので近付こうにもアップダウンを繰り返さなければならない。そして今回救われることもあれば見放されることもあった気まぐれの神様ことグーグルマップのナビ機能さんにはヘンテコな道を案内された。近道なんだろうけど敢えてそこを通すのかい?という道をナビゲートされまくる。田んぼ道、山道、そして住宅地。右へ左へと大忙し。こんな道覚えられないぞ・・・というくらいくねくねした道のりを示され、気が付いたら町田周辺についていた。

あの辺りは東西に走る道はしっかりしているのだけど南北へ走る道はあまり多くない。そして東西に走る道も微妙に南北に上下したりするので東西の移動から南北の移動へシフトする際には方角に気を付けないととんでもないところに連れていかれることになる。基本的にグーグルのナビに従っていたので目的地から大きく逸れることはなかったが、あの辺りの道は不慣れな身にとっては非常に厄介である。

さて、町田からはしばらく南下していく形になるのだが、ある程度南下すると最近世間を騒がせた某事件の現場付近を通過することになる。真ん前を通過することはないのだが、道を1本か2本入っていくとすぐそこ!みたいなところを通らねばなるまいし、この辺りは特段迂回できる道もないので我慢して通らねばならない。人なんて火葬場だって司法解剖室でだってどこでだって無残な姿になるのだし、もっと言ってしまえば何百年か前の戦乱で多くの人が亡くなっている場所なんてそこら中にあるのだからそんなことを気にする必要がないということはわかっているのだけど、どうしてもね。これから体力を使うわけだし精神面がその辺りに大きく作用してくることもあるだろうしー、なんてうだうだ考えていたけれどぐっと堪えて通過した。だから何だということもなかったのだけど。





そんなこんなで線路沿いに南下していたのだが、どこかでバイパス沿いかなにかの小田原まで一直線で行ける道に出くわす。これを使わない手はないと嬉々として進んでみたのだが車通りが非常に激しい。そして自転車用の道どころか歩道だってない。路側帯を頑張って進んでねみたいな道で、しかも先の方が見えない。延々と続いている。恐らく10キロ近くはまっすぐ車と並行して進んでいたんじゃないかな。ドライバーの方からするとなんだこの邪魔な自転車はということになるのだろうけど、自動車専用道路でもなんでもないし、我々は法の下にこの道路を通過する権利を与えられているわけだし、何ならそんなに気になるのなら有料かどうかは知らないけれどすぐそこを走るバイパスを使っておくれという話だ。だから内心恐々した思いでいたけれども、何とか10キロ近くを走り抜けた。

その後のことは良く覚えていないがどこかから海沿いの道に合流して海を小脇に走った。あれが国道1号線だったのかな。ちなみに海が見えたと言っても最初の方は民家越しに奥の方に海が見えていただけで海と並んでいる感はとても薄かった。しかしすぐに海に近寄ることはせず、どうせあついうみで飽きるほど海を見れるのだからとしばらくは我慢して漕ぎ続けた。30分程漕ぐと海に出た! 海はいいねぇ。

その後も漕ぎ続けると小田原に着き、春先に足柄乗り換えの帰りに寄ったなーなんてことを思い出した。半年前のことなんだけど妙に懐かしくなってしまった。





小田原近辺で一度繁華街に突入したのだがしばらくするとまた海に出くわした。ここから湯河原までが意外と難所であった。海沿いなのだがアップダウンが激しく、しかも車通りも非常に激しく道も狭い。上り坂を漕ぐと到着前に体力を使い果たしてしまうという危惧から、ほぼ全編自転車押して歩くことにした。もちろん右側通行で。とても心細く孤独であった。ドライバーさんたちの嫌な顔を後目に何とか湯河原に到着したのも束の間、今まで来たのと同じような道が目的地まで続くのであった。途中で車避けの迂回路があったのでそちらに進むことにしたのだが、こちらも険しい山道。しかもなんでだか大通りを通れば良いものを敢えてこちらの道を進んでくる馬鹿車もいるというポンコツ具合。「あなたの道は違うでしょ。」なんて憤りながら自転車を押し続けた。それでもそんな山道をチョイスしたお蔭で良い写真を撮ることができた。ちょっとはツイッターにアップしたのだけど機会があればちょこちょこアップしてみようと思う。





そして14時に遂にあついうみに到着した! 4時半から初めて14時に到着。9時間半の旅であった。帰るくらいの体力はまだある。まだまだ行けるぞ!というわけで前編はここで終了。




ここからがあついうみの後編。個人的にはここからの方が密度が濃い。





散々寂れていると謳われてきたあついうみだけど、決してそんなことはなかった。夏でもないのにやたらと人がいるし、駅前もきれいだし、商店街もきれいだし、海だって思ったよりずっと洗練されてる。裏道に入るとそれはそれで風情があるし、なんだ寂れてるなんて言ったのはどこのどいつだと言った具合。自転車を駅から少し離れた市営の駐輪場に停めて、遅めのお昼はその変でテイクアウトの海鮮丼を買って海を眺めながら済ませた。途中で鳩が近寄ってきたりしたけれどそこまで図々しい奴らではなかったので比較的安心して完食できた。トンビに襲われるなんてこともなかった。





寛一とお宮の像を見て坂を上って駅前に戻る。この時点で充電が40%くらいしか残っていない。そして時刻は15時。日が暮れるまでに小田原までの峠を越えてその後で充電をするか、今充電をしておいて安心して復路につくかで非常に悩んだ。

悩んだ挙句、駅中のカフェで充電させてもらおうとネックウォーマーを置いて席を取ってからレジの列に並んでいると小学生くらいの子供2人が私の取った席の辺りにやってきた。1人は別の店で買ったであろうソフトクリームを片手に私の席の隣に座り、もう1人は立っている。席に座った子が立っている子にこの席に座っちゃいなよ的なことを言っている。いやいや、どう見ても誰か座ることになってる席でしょ!なんて思いながらも子供たちはああだこうだやっている。順番が来るまで少し時間がかかったのだが、結局私の番が回ってきても子供たちがどく気配がなかったので手に握りしめていた小銭を閉まって私の席に戻り、ネックウォーマーを回収してその場を後にした。非常に後味が悪いし、結局充電ができなかったしでとても残念であった。すぐ帰るという選択肢を捨ててまで充電しようとしていたのに・・・。結局、この充電問題は結果的に大勢に影響はなかったのだが精神面を大きく削ることとなる。

充電を少しでも節約するためにこの後は殆どカメラ機能を使っていない。基本的には地図で現在位置や時間を確認することに限定して使用することにした。

地図がなくても小田原までは比較的余裕を持って帰ることができた。激しい峠道とは言っても一本道なのでそこまで苦労することはなかった。往路と異なるのは坂道を歩かなかったこと。残りHPを気にしなくても良くなったので思う存分坂道を立ち漕ぎで突破した。頑張った分疲れたけどスピードは断然でこちらの方が速い。日が暮れるまでに小田原に帰ってこれたのが何よりの証拠(?)だ!

さぁ、ここからが難関。夜の神奈川県西部が私を襲うこととなる。




小田原の東京寄りでやたらと長いバイパス脇の道を使用した記憶があるのだが、流石に暗い中であの道を突破する勇気がなかったので別の道をチョイスすることにした。その道が国道1号線だ。北東に進むのではなく、東に進んでから途中で北へと進むパターンだ。遠回りだが安全に帰ることのできる道を選ぶに越したことはない。この辺りでグーグルのナビに従って進んでいたのだが、思ったよりも速いタイミングで北に向かわせようとする。こんなところに抜け道でもあるのかな?と思って進んでみると街灯が少しずつ減って来て、最終的には街灯がなく車が1台通れるか通れないかくらいの狭さの半分獣道のような山道を進ませようとしてくる。ここは本当に怖かった。ちょっと我慢して短い距離を通り抜けてねという感じではなく、大の大人が怯えるレベルの道を長々と進ませようとしてくるのだ。人工的ではなく、あくまでも自然の闇っていうのはこういうものなんだということを初めて感じた。山、怖い。

そんな悪路はもうごめんだとばかりに慌てて引き返すことにしたのだが、戻る道も怖い。よくぞまぁこんなところを進んだなという感じで、たかだか50mくらいしか進まなかったのだが、戻るのにも一苦労してしまった。一度仕切り直して別のルートでこの山を突破しようとしたのだが、どこをどう進んでも獣道に行き着く模様。どこを向いても山だらけで安全なルートなんてどこにも存在しないくらいの感じであった。神奈川県○○町、恐るべし。というわけで再び1号線に戻り、改めて海沿いを進むことにした。尚、このナビのために充電が40%から25%まで減少した。ナビって充電食うのね。

こんなことがあったのでグーグルナビには頼らないことにした。あくまでも最適解を出してくれることには定評があるけれど、往路でも経験した通り、田んぼ道などの複雑な道を示してくることもあったくらいなので、夜にナビに頼るととんでもないことになりそうだ。しかも充電が底をつきかけているのであんまり複雑な道を移動することになるとその間ずっとナビに頼らざるを得ず中途半端な所で充電が尽きてしまう可能性がある。だったら多少遠回りでもシンプルな道を選んでナビの使用を控えた方が良い。そんなわけでグーグルマップは随時使用したがナビ機能はこれ以降一度も立ち上げなかった

そんなこんなで進んでいくと2つのルートが浮上した。1つが小田急線沿線で帰る方法、もう1つが1号線から246に切り替えてどこかで北上する方法。

正直、どちらもギャンブル性が高い。
前者は町田までは行けてもその先でどこかしらの切通を突破しなくてはならず、行きの道はもう覚えていないのでどこかで詰む可能性が高い。仮に道を覚えていたとしても田舎の夜道なので非常に心細い。勘と青色看板に頼るしかない。

片や後者は246を進むのは非常に楽だしどこかで北上する道に出くわすだろうけど、どこで北上すれば一番傾斜がきつくないところを進めるかわからない。こちらも勘と青色看板を頼るしかない。

悩んだ結果、後者をチョイスすることにした。
前者は町田というアップダウンの激しい道を通らなければならないし、町田までたどり着いてもその先で詰む可能性がある。さらに言うと例の事件現場を脇を通るのが嫌だった。行きは頑張れたけど、帰りの体力も精神もボロボロのところでそんな負の感情を背負うことはないということが大きな決め手となった。

246は思ったよりも通りにくい。とこどころ沿線から脱線させるようなつくりの歩行者用通路になっているし、思ったよりも暗い。ここも山を切り開いて作った道なのだろうけど、とにかく山間というのが人を不安にさせる。唯一の救いはこの道が渋谷に繋がってるということだ。渋谷なら馴染みがあるし、最悪渋谷まで出てしまえば北西に折り返すだけで自宅に戻れる。既知の地名は人を安心させる。そんな思いを胸に東へと進んだ。

青色看板「この先が渋谷! 左へ行くと相模原と町田!
しばらくすると
青色看板「この先が渋谷! 左へ行くと町田!
またしばらくすると
青色看板「この先が渋谷! 左に曲がってみない? 町田があるよ!

という感じでやたらと町田を押してくる。どれだけ進んでも町田の文字が消えない。気になってグーグルマップを見てみると確かに全ての道が町田に通じる状態になっていた。山を切り開くなりなんなりした場所だからどこかに道を集結させないと収拾がつかず、その集結ポイントとして町田を選んだのかという想像ができる。町田推しがとにかくすごかったよ。

ちなみに246では橋に差し掛かる度に「ここは○○橋」という看板が設けられていて、橋の自己主張が強かった

町田の攻勢は保土ヶ谷バイパスを超えるまで続くのだけど、この辺りでグーグルマップを調べてみると驚愕の事実(良い意味で!)が発覚する。

なんとこのちょっと先まで進むと通勤時に通り越している通りの近くを通過するのだ。
私は西から東へ通勤しているのだけど、どうやらその通勤路上で南北に縦断する大きな通りの南端が現在地の付近にあるらしい。もう無我夢中でその道路に向かってしまったよね。ここまで来たら後は道路沿いに北上するだけで自宅付近まで戻って来れる。充電は20%を切っていたけれどもう充電の心配をしなくても良い。ナビがなくてももう大丈夫。そんな安心感に包まれた。

ラストスパートとは言っても既に足は坂道を上れる程の元気はなかった。それでも最後の力を振り絞って帰路を進んだ。その結果自宅に着いたのは24時前。あついうみを出たのは15時半なので8時間半で復路を制したことになる。多少急いだということもあって、行きより1時間も速く移動できた。

まさか静岡まで自転車で行って、しかも日帰りで帰ってくる日がやってこようとは夢にも思わなかったが、とても良い体験になった

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