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効用

1.使い道。用途。「他に―がない」
2.ききめ。効能。経済学で、財貨が消費者の欲望を満たし得る能力の度合。「限界―」


本を売って来た。80冊で1000円。文庫、新書、ソフトカバー、ハードカバー、様々な本を手放した。多くが中古の文庫だが、新刊で買ったものもある。平均して1冊300円で入手していたと考えると24000円が1000円になったとも言える。

そう考えてしまうと悲しいのだが、実際は違う。手にした本は全て目を通したし、私の中に残したものも決して少なくない。24000円で多くのものを学ばせてもらった
こう考えるだけで手放したことに対する思いが少し和らぐ。


それはそれとしてだ。


結果として1000円で売れたのだが、この結果を知った上でこんなことを考えてみる。

・80冊を鞄に詰め込み自転車で5キロ以上の道を進み買い取り依頼をしに行く
・80冊を自宅買い取り依頼をして移動することなく買い取ってもらう
・80冊を行政に任せて無償で処分してもらう


我が家にも当然のことながら空間的制約があるのでいつかは本を厳選して手放さなければならないタイミングがやってくる。それがたまたま今回だった

そんな状況下では上記の3つの選択肢が出てくるのだが、どれを選ぶのが最適か。

自転車で運搬すると非常に重い荷物をふらふら運転で進まないといけないのだが、移動30分、買い取り待ち30分、帰宅に30分の合計1時間半要することになる。それでも帰り道に何かしらの用事があれば実質1時間費やすだけで1000円を手にすることができる。

買い取りに来てもらうとなると、今日の今日では中々難しいだろうし、土日休みの身としては世間が土日休みである以上、そう簡単には予約が取れないだろう。
軽く調べてみたのだが、時間指定でない以上、店員さんが来てくれるのを待たなくてはならないようだ。下手をすると買い取り待ちで半日が潰れてしまう可能性がある。これは郵送の到着待ちで経験している。
待つ代わりにふらふら運転という危険な道を通らなくて済むので、危険を回避できて1000円を受け取れる代わりに半日を潰すこととなる

最後の選択は決まった日に紐で縛って家の前に置いておくだけで済む代わりに1000円は受け取れないというものだ。

今回は一番最初の選択、つまり買い取り依頼をしに店頭まで自転車で向かうことを選択した。

今日は夕方に用事があり、かつ目的地の帰り道にも用事があったので1時間前もって行動するだけで1000円を受け取れるというところに利を見出した。

2番目の選択を取る場合は半日自宅で過ごしても痛くない日にする必要があり、その選定が中々難しい。前もって予約をしないと来てもらえないのでふとした思い付きで外出することができなくなってしまう。手数は減るが持ち時間が制約されるのは痛い。

最後の選択はそれなりに魅力的ではあるが、1000円を手にできないのはもったいない。

経済学に“効用”という言葉がある。冒頭でも記した通り、要は犠牲を払った際の満足度という意味になる。

しかし満足度は数字では測れない。今回の私の本の売却の場合は一体どれくらいの効用になるだろう。

本の売却に対する残念な気持ちがそのまま負の効用になるのだが、予測できない休日の拘束を残念がる気持ちよりも、隙間時間に重いものを運んだ残念感の方がまだ薄い。だからこそ売却という道を選んだ。

10円単位の二束三文具合であれば、間違いなく行政に任せてしまっていたが、それなりの金額になったのでまぁ良しとしておこうではないか。

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