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映画を3作見た

インプットの一環としてひとまず映画を3作見た。


クリーピー 偽りの隣人
帰ってきたヒトラー
恐怖と欲望


この3作を見た。種類は違ったけれど、どれもとても印象的であった。
以下、ネタバレあり。




クリーピー 偽りの隣人
実は仕事で少し関わっている。そんな縁もあったのだけど映画版自体に触れるのは初めて。原作を一度読んだことがあったのだけど、話に全く覚えがなかったので鑑賞後に原作を軽く再読したところ映画版がほぼオリジナルであることがわかった。

登場人物が原作の設定を踏襲しているだけで、話の筋はかなり違っていた。映画版は何とも映画らしい構成になっていた。主人公と悪役の対立構造がはっきりしたものになり、起承転結のリズムが映画らしくなっていて、原作から意図的に乖離させたような作りとなっている。

仮にこれが人気ライトノベルをアニメ化したものだったりしたらファンが激怒するというレベルでのいじり方となっているが、そのアニメは完全に独立した作品として一定のファンが付きそうにも思える。

私としてはこれで良いんじゃないかと思う。

確かに原作とは異なる作品となっているが、1つの作品として見たときに一定の水準まで高めた上で世の中に出しているのだし、役者さんの演技も本格的であった。竹内結子さんの精神的に暴走する感じと、香川照之さんの得体の知れない感じ、そして西島秀俊さんの素朴だが独特で味のある大袈裟でない雰囲気も作品全体の気味の悪さを際立たせていた。

2時間であれだけの展開を作り出すのだから後半で駆け足気味だったのは否めないが、映画が後半で駆け足気味になるのはどの作品にお当てはまることなのでこの際気にしない。




帰ってきたヒトラー
現代でヒトラーに演説させたらどうなるかという部分が最も重要であったのだろう。その部分の印象が非常に強い。後のことは良く覚えていないと言っても差し支えがない程だ。

現代にタイムスリップしたヒトラーがお笑い芸人ばかり出るコメディ番組に出演した際に放送事故かと思われる程の沈黙を決め込むシーンは忘れられそうにない。

こうやって人の心を惹き込むのだなと、そればかりが印象に残っている。

ラストでどんでん返しが待っているが構成が凝りすぎていてちょっとインパクトに欠けると言った感じ。皮肉たっぷりではあるが全て空回りしてしまっていた。案外ドイツではこういったものが受けるのかもしれないが。




恐怖と欲望
タイトルが示すものが全てといった所。恐怖と欲望に襲われるとどうなるか。性的な欲望と命の危険に晒されれる者、自己の存在証明とまたもや命の危険に晒される者の行方を追う作品。これらの2つを抱えると想定外の行動に出てしまう。ある場合は勇気となり、ある場合は狂気となる。

正義も悪もない話だが、ときには狂気が勝ってしまうこともある。そしてその際には誰も幸福にはならない。せめて欲望を捨てていれば誰も不幸には陥らなかった。

ほんの60分間の話ではあったけれど掲示されたものは決して少なくはない。

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